文教大学付属幼稚園 中山 敦子 園長先生インタビュー!
文教大学付属幼稚園 園長の中山 敦子先生に、園の魅力やこれからの取り組みについてをお話ししていただきました。
取材中も園児の皆さんお元気な声が響き渡り、活気に満ちた幼稚園でした。
幼稚園から大学までの総合学園である文教大学学園。
1927年に設立された歴史ある幼稚園ですが、園舎は最新の設備を整えています。
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■ まずは、園長先生のプロフィールをお聞きできますか?
私は、大学を卒業後、東京都の公立幼稚園で幼稚園教諭としてのスタートを切りました。公立ですので数年ごとの異動も経験しましたが、どの幼稚園も下町情緒のあふれる幼稚園でした。若い頃ですので、教師としての学びを先輩先生方よりいただき、人とのかかわり等を地域の方々からも学ばせていただいたと思います。
今でもこの地域の方々と連絡を取っています。私にとっては、教師としての原点です。
公立幼稚園では、担任・教務主任・フリーなど様々な立場で仕事をし、いろいろな角度から園児・保護者・地域と関わってきました。
一時子育てのために現場を離れましたが、この間は、我が子の通う幼稚園や小学校に保護者として関わり、応援をしていました。
数年後、ありがたいことに現場の園長先生から、「再び仕事をしてみませんか?」と声をかけていただき、少しずつ仕事を始め、復職した時には、預かり保育・未就園児の会・特別支援児担当・フリー教諭・産育休代替教諭など以前よりもさらに幅広い立場を担当していました。丁度その頃から、社会的には必要な仕事ではあるけれど、担当する教員が不足する時代になってきたと思います。お陰様でこの時期に得た様々な経験が、現在の私の財産となっています。
そして9年ほど前に「管理職としてこれまでの経験を生かしてみませんか」と文教大学付属幼稚園よりお声がけいただき、私立幼稚園は初めてでしたが、お世話になることといたしました。
そして2023年度より園長となり、現在に至っています。
私立幼稚園の良さはたくさんありますが、何よりもお世話になった先生方がずっと幼稚園にいる、懐かしい・会いたいなと思った時に幼稚園に遊びに来ると先生が迎えてくれる、そんな再会がたくさんあることです。また、保育の内容もしっかりと受け継がれているので安心してお預けいただけますね。そんな素敵な幼稚園の仲間になれたこと、教師生活の最後をこの幼稚園で過ごすことができることを幸せに思います。
■ 文教大学の付属園という事で、他の園と異なるところはどこでしょうか?
本園は、文教大学学園全体に見守られています。
行事によっては、学園本部をはじめ、様々なところからヘルプをいただいています。
付属中学・高等学校が隣接しておりますので、活動によって中高のグラウンド・体育館・屋上・プールなどを使用させていただいています。
また、高等学校に対しては、幼児教育を目指す生徒に園内で体験・見学する機会を設けて、目標をもって大学受験に向かえるように協力しています。
本学園では『学びの交流祭』という企画があり、幼稚園から大学まで互いの教育活動にプラスになるように交流しています。今年度は、文教大学の越谷校舎からダンスサークルの学生に来ていただき、子どもたちにダンスを教えてもらったり、子どもたちも大学生にダンスを見てもらうなどの機会がありました。
近年では、教育学部の学生に声をかけ、長期の預かり保育中に補助に入ってもらい、保育の体験をしながら現場で子どもたちと触れ合ったりしていただいています。学生にとっては、将来の自分の姿を重ねながら活動ができますし、園児にとってはお兄さん・お姉さん先生に親しみをもち、楽しい時間となっています。
その他、教育学部の教授の講演を企画したり、その他ゼミの研修内容に協力したりなどを企画しています。
何よりも2027年に文教大学学園が100周年を迎えますので、そこに向けてそれぞれの校種の担当者が話し合いを進め、みんなでお祝いしようと進めています。
■ 付属校との交流はありますか?
付属小学校との交流は、年長の1学期に1年生の授業を見学体験せていただいています。年長児にとっては小学校の生活に期待する機会となり、小学生にとっては、幼稚園児にわかりやすいように伝えようと工夫している様子がわかります。どちらにとっても有意義な活動となっています。 保護者向けには、付属小学校校長による小学校説明会を4月当初に実施していただいています。どこよりも早く付属のことを知ることができます。
隣接している中・高の生徒との直接的な交流は、高校3年生の生活科学の時間がありますし、休み時間には、よく幼稚園の子どもたちが遊んでいる様子をみてくれています。また、夕涼み会や文教こどもまつりなどの機会にボランティアとして幼稚園の行事を手伝ってくれたり、吹奏楽部が園庭にきて演奏を聴かせてくれたりなどの交流があります。
■2024年4月から預かり保育が拡充されるとのことですが、具体的にお聞きできますか?
保護者アンケートなどをもとに『預かり保育』について検討を重ねていきました。
近年は、両親ともに社会で誇りをもって仕事を続けているご家庭が多くいらっしゃいます。これまでは、仕事を持つ=保育園に通うという選択肢が多くありましたが、仕事を持ちながらも幼稚園の教育を受けさせたい、保護者も一緒に幼稚園ライフを楽しみたいとお考えになるご家庭が増えてきました。
幼稚園では、預かり保育をどのように拡充できるのか検討を重ね、少しずつ充実させてきました。
具体的には、保育前の預かり保育は 8:00から、保育後は 18:00までです。保護者のご都合に合わせてご利用いただけます。予約もアプリで簡単にできます。利用料金は、1時間当たり300円となっています。
また、長期休業中も 8:00〜18:00まで行っています。午前または午後の半日か、一日のいずれかで利用時間を選択していただく形です。
2019年度までは保育後17:00までの預かり保育しかなく、長期のお休みには短期で保育園を利用していた方もいらっしゃいましたが、2024年4月からは、朝・夕方・長期休業などの預かり保育を充実させることができましたので、お仕事を持っているご家庭だけでなく、用事のあるご家庭も利用しやすくなっています。
預かり保育を担当する職員も通常の担当職員を中心に、短期間お手伝いしていただける学生・卒園生ママ・旧職員などで担当しています。
■ 未就園児のプレスクール「たまごぐみ」と「ぶんぶんひろば(園庭開放)」について教えてください。
「たまご組」は、次年度入園対象の2・3歳児向けのプレスクールです。月に1回程度で年間8回、土曜日の午前中に実施しています。幼稚園で用意したプログラムに沿って親子で楽しめる内容となっています。先生たちと一緒に楽しい時間を過ごした後は、園庭で遊んだり、動物たちと触れ合ったりする時間があります。
「ぶんぶんひろば(園庭開放)」は、未就園児対象の園庭開放です。小さなお友だちが遊べる時間です。月に2回ほど水曜日の午後に実施しています。また、赤ちゃんから遊べるように保育室も1部屋開放しています。お子様を園庭で遊ばせながら、保護者には幼稚園の雰囲気を感じていただくとともに、地域で同年代のお子様を育てている仲間としてママ同士のお知り合いができる場所に、子育てや入園に関して知りたいことを幼稚園の先生に聞ける場所としても活用できます。
■SNSで幼稚園の様子を発信されておられるそうですね。
2022年度の春より、公式LINEアカウントを開設しました。
幼稚園の保育の様子をホットな情報として発信しています。また、各種申し込みのお知らせなど、登録して下さっているご家庭がより幼稚園を身近に感じられるよう内容を精査して、週に3回程度発信しています。
ホームページのブログでは、『のびのびブログ』というタイトルで、週に1〜2回更新しています。主に行事を紹介し、在園保護者に限らず、園児たちが楽しく参加している様子や幼稚園のことを知ることができる内容をお伝えしています。ブログを見ていただくことで、ご家庭で話題が膨らんでいるのではないでしょうか。もちろん、未就園児向けの会の様子もご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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■昼食はどのようになりますか?
コロナ禍を経て給食提供の形が随分変わりました。保護者のニーズもありましたが、現在は、給食を3学年ともに提供しています。
月・火・木・金は給食を食べることができます。
学年により給食を食べる意義をご理解いただき、給食のみの日と給食を選択できる日とがあります。
2024年4月からは、初めて3歳児の4月中旬より給食の提供を始めます。また、上記4日間ともに給食を選択できるようにしました。年長・年中は、みんなで同じ給食のメニューをいただく意義もあり、火・金は全員給食です。月・木は選択できるようにしました。
長期休業中の預かり保育を利用している方にとっては、この期間も給食の提供を望んでいる方も多くいらっしゃると思いますので、希望できるようにしています。
給食の提供を進めるにあたっては、給食業者様とよく話し合い、また地域のご協力いただいている業者様にとてもお世話になりました。実現できたのは、園児の保護者の思いを温かく受け止めて下さったからだと感謝しております。
■入園試験の出願はWEB出願とのことですが、入試までの流れはどのようになりますか?
2024年度入園試験より、WEB出願に変わりました。
9月の入園説明会にでは、注意事項を含めたWEB出願の詳しい概要を説明させていただいております。
出願から入園試験、合格発表までのおおまかな流れは、
・9月中に、募集要項をHP上に掲載いたします。
・10月15日から、WEB登録期間となります。
※登録期間は、入園考査前日の12:00までです。
※入力時には、考査料の支払いも含まれます。支払いは、ネットバンク・クレジット・コンビニなど選ぶことができます。
・11月1日 入園考査
※WEB登録した願書を出力し、ご持参ください。
・合格発表
※入園考査当日に発表をいたします。
※合否照会サイトの説明に沿って、入園の手続きをします。
これまでは、幼稚園に入園考査時期に、願書の受け取り、願書提出、入園考査(合否発表は郵送)、入園手続と、4回来園いただきました。WEB出願に変わったことにより、来園の回数は入園考査当日のみとなりましたのでご負担がずいぶん減ったと思います。
お仕事をお持ちの方でも、幼稚園の開園時間に合わせて来園することなく、ご自分のご都合で事務的な処理ができるようになったのです。
しかし、パソコン操作が苦手、うまくいかないなどの方にはフォロー体制をとっておりますので、ご相談いただけます。
■課外活動はどのようなものがありますか?
保育後の課外活動は、水泳クラブ、スポーツクラブ、文教幼児教室、バレエの4種類あります。いずれも保育後に参加し、必要であれば課外活動に参加後、預かり保育を利用することもできます。
水泳クラブは徒歩1分ほどのところにある学園のプールを使用しています。これも総合学園ならではのメリットですね。スポーツクラブは外部講師をお招きして開催しています。文教幼児教室は運営は理英会にお願いし、小学校受験指導も含め小学校に進学した後に役立つ内容を指導しています。バレエも外部講師をお招きし行っており、発表会もあります。
お子様の興味がきっかけで参加したり、家庭ではできない内容を経験させたいがきっかけで参加したりしています。
■ 地元地域を中心に各所との連携されているそうですね。
地域の皆様に本園の新しい取り組みをお知らせしたり、近隣に住む同年代のお子様同士が知り合うきっかけ作りなどをしたいと考え、通園圏内の様々な箇所とつながりをもつように努力しています。時々、「大学の付属園なので敷居が高いです…」というようなお声を頂くことがありますが、全くそんなことはありません。地域の中で、皆で子どもを育てていきたいですね。
具体的には、児童館や2歳児未満対象の保育園に案内チラシを配布したり、幼児教室には教室向けの説明会を実施し、よりたくさんの保護者の方々へ本園の良さを伝え、文教のファンを増やし、地域に愛される幼稚園でありたいと考えています。
■ 幼稚園のことを見学したり、内容をお聞きする機会はありますか?
本園では、見学会・説明会などの機会を数多く開催しております。詳細は4月中旬以降に幼稚園のホームページに掲載いたしますのでご覧ください。また、日程が合わない場合でもメールまたはお電話にてお問合せいただければ、園内をご案内することができます。
お気軽にご連絡ください。
※2024年度説明会予定:2024/5/25(土)・7/23(火)・9/7(土)
■ 付属小学校への進学についての優遇措置はございますか?
文教大学付属小学校へは、付属幼稚園の園長推薦制度があります。
単願で受験を希望される方が対象です。年長の夏ごろに希望する保護者と面談をし、園内での会議を経て「園長推薦」をしています。
■ 受験をご検討の皆様へメッセージをお願いします。
おもしろそう、やってみたいとワクワクしながら夢中になって遊び、遊びを通して様々な経験を重ねるとともに、友だちとのコミュニケーションを学んでいく3年間。
生きる力の礎を育む幼児期のこの3年間を本園と一緒に楽しみませんか?
そして幼稚園ライフが楽しいと共感しあえる保護者を応援しています。
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